大東製機工業がドイツのBMWーR25/3をフルコピーして販売した、DSKーA25である。
DSKは浅間火山レースにでおいて国産250ccクラスに入賞した事が有るが、
レース後の車検で一部の部品(ベアリング)にBMWの物を使用していた事が発覚し
入賞を取り消されたという経歴を持つ。
しかしながら材質検査まで行い、完全に複製出来るその「技術」自体、当時の日本では
大変困難な事だった。
当然本国のBMW社から抗議が入るが、輸出しない事を原則に日本国内での販売が
許可された。
昨今の隣国のコピーとは全く違い、日本人の持つ「匠の技」を駆使し、
国内のオートバイ・メーカーの中でも非常に信頼のおける物を作り出した。
材質の良さから本社が倒産したあとも北海道旭川の自動車会社がしばらく販売を続け、
ユーザーから高い評価を受けていた。というのは過酷な冬があるこの北海道の厳寒期でも
簡単に始動する優れたオートバイだったのである。
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