2012年11月28日水曜日

不遇の名車 メグロ E3型

不遇の名車 メグロ E3型
1959年(後期型)


浅間レースに向けて制作されたメグロのワークス・レーサー/RZが
RZ/AのOHVエンジンからOHCに変更され、勝利を収める。

その技術を投入し、今までのメグロのイメージから外れて
より多くのユーザー層を獲得しようとした車種がある。
メグロ車唯一のアールズ・フォークを装着したこの125ccE3型と、
250ccのF型に浅間の技術をフィードバックして
1958年に市販したが、当時のメグロ・ファンに受け入れられなかったのは
あまりにも高回転型のエンジンになっていたので、従来のメグロらしい
低速トルク型のイメージからかけ離れてしまっていたからだろう。
初期型はカラーだったのを後期型でメグロらしい黒/メッキに戻したが
やはり乗りずらさが不評で販売台数は1962台にとどまった。


それゆえ当時、独特のタンク形状から「鉄カブト」と呼ばれたこのモデルは
現在では極めて生存台数が少なく、希少な1台となっている。
この車両の走行距離は16000kmで、オリジナルを保っている。




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