持論 「オートバイとは」・・・
よくモーターサイクルの事を「鉄の馬」と言う
「それは聞いた事が有る」とみんな言うけど
しかし何故そう言われるのかを訊ねると中々正確な答えを出すライダーが少ない・・・
だからライダーズ倶楽部ハウスの開設を期にもっと乗り手としての意識向上を高めるために
語ってきた事がある。
それは元来人間が競技や仕事をするために馬を調教して使用してきた事から始まる。
ゆえに乗馬する時に着用する道具は「ヘルメット」「グローブ」「ブーツ」「サドル」などと現在オートバイに乗る時の装備と同じ物だという事を知っているだろうか・・・
歴史が進むにつれ、人間はもっと楽に、もっとたくさん、もっと速く・・・と言うようにエンジンが発明され、馬の替わりになる物を「オートバイ」、そして馬車の替わりになる物を「自動車」として創り出してきた。
■ヨーロピアン
速さを競う競馬(サラブレッド)がオートバイのスピードレースであり、そのために鐙(あぶみ)の位置を高くし、前傾姿勢をとる事はレーサーレプリカに装備される「セパレートハンドル」と「バックステップ」という事なのだ。
■アメリカン
インディアンやカウボーイ達が牛や羊を追うために大柄なサラブレッドではなく一回り小さなクォ-ターホースなどを使い小回りを効くようにする。鐙(ステップ)を少し前にセットし(フォワード・コントロール)移動の為の長距離ライディングの疲れを軽減させる。
ここでアメリカのハーレーやインディアンは大きいではないか・・・という疑問を持つ人がいるかもしれない、しかし他社の同排気量車と並べて比較すれば判るが、以外に小さい事に驚くだろう。現在のハーレーは大きく重たくなっているが、当時のフラットヘッド、ナックルヘッド、パンヘッドなどのようにリジットモデルはとても軽くて扱い易いのである。
現在はアメリカや日本の牧場などで「オフロード」のオートバイを使用している所が多くなった。
Americanアメリカン
クォ-ターホースの由来
牛を追うカウボーイにとって丁度良い大きさの馬が「クォ-ターホース」であった。そこで何故その名が付いているかと言うと「クォ-ター」つまり1/4マイルを素早く駆け抜ける馬を育てるのが彼らの仕事にとって必要であり又、誇りでも有ったのだ。そしてその名残りが4分の1マイルレース、すなわち現在のドラッグレースで使用されている距離(0~400m) 通称「ゼロヨン」なのである・・・
カウボーイ・ハット フリンジ・ジャケット チャップス メディスン・バッグ サドル・バッグ バックル等ハーレー・ダビッドソンやインディアンに跨る者達は以上のような物を身に纏い、あるいはオートバイに装備する事が多い。
しかし、その意味を知らずに乗っているライダー達が多いのも事実である。
全て馬に乗る時に使う物が現在のアメリカン・モーターサイクルに似合うのは本来が馬だからだ。
自動車を運転する人を「ドライバー」、バイクに乗る人を「ライダー」と言っているのは馬車を操縦する人をドライバーと呼び、馬に乗る事をライディングと言うからバイク乗りを「ライダー」と呼ぶ。
物事には歴史や理由が有り、それを良く理解し、そして自分に自信を持って乗る事により「真のライダー」に目覚めて欲しい。